...眼の奥が冴(さ)えて痛むだけだつた...
有島武郎 「An Incident」
...彼はズキズキ痛む脚を引き摺って...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...やうやく痔が痛むと言つて芥川は降りてくれたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...それに心臟が非常に弱つてゐるから餘程氣を附けないと」「それでは昨夜から腹が痛むといふのは腹膜炎の爲めですか」「さうです」と言つたきり醫者は後は默つて煙草を吹かした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...ただ眼が疲労を感じて痛むばかりである...
高浜虚子 「丸の内」
...・痛む足なれば陽にあてる・人のなつかしくて餅のやけるにほひして・よう寝られた朝の葉ぼたん雪もよひ雪とならなかつたビルデイング・何か捨てゝいつた人の寒い影・そうてまがる建物つめたし・子のために画いてゐるのは鬼らしい(馬酔木さんに)・警察署の雪はまだ残つてゐる・あんなに泣く子の父はゐないのだ一月十六日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...人間の艱難を見て痛むなどゝいふ同情心も...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...それでちょっとでも身動きしようとするとこの飴が痛むからだには無限の抵抗となって運動を阻止する...
寺田寅彦 「柿の種」
...「胃が痛むぐらいで...
豊島与志雄 「白木蓮」
...痛むべき実例を残していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幾度となき昇降(あがりお)りに疲れ果て両手にて痛む下腹(したはら)押へながらもいつしかうとうととまどろみぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...昭和九年三月三月一日(木曜)昨夜久しぶり少々飲みすぎたので頭痛む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...木の実をば噛みても痛む...
正岡子規 「墨汁一滴」
...スーンと走って痛むのでクサレがひろがるのかと気を揉んだのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたの胸の中に痛むものは無いのか?(そして私には...
三好十郎 「恐怖の季節」
...――なに? 胸が痛む...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...眼が痛む程眠つてゐるにも拘らず...
横光利一 「悲しみの代價」
...重蔵はまだ幾らか痛む足を引きずって...
吉川英治 「剣難女難」
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