...喘息(ぜんそく)病みの器械は長い溜(た)め息をつく...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...げえ/\上げてゐるコロリ病みの心――外は師走のから風にどんよりとした空の色...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...病み衰えた顔に淋しい微笑を浮べ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...持ち前の小心でいろいろと苦に病み...
大阪圭吉 「闖入者」
...病み臥(コヤ)せり...
高木敏雄 「比較神話学」
...フェノロサは千九百〇八年九月二十一日心臓を病みて倫敦(ロンドン)に歿せり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...同じく病みて路傍に死するならば...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蝙蝠傘日和下駄漸く用なきに今年更に痔を病み愈(いよいよ)歩行に苦しむ...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...戀びとよ戀びとよ有明のつめたい障子のかげに私はかぐ ほのかなる菊のにほひを病みたる心靈のにほひのやうにかすかにくされゆく白菊のはなのにほひを...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...それから急にお病みつきになられたのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...私は一人の病み患う子供の様なものである...
松永延造 「職工と微笑」
...明治四十五年の春慶應義塾理財科を卒業するに先だちて俄に病みてみまかりぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...いかにも痛風病みらしい風態をよそおった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...病みて知れるにあらねども...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ひと頃は、おれもひそかに、一城一国を、夢みたが、自堕落のたたりで、世が腐るより先に、こっちの体が、喘息病みの、万年床に臥(ふ)す身となってしまった...
吉川英治 「大岡越前」
...ふた月も前から腸を病み通しで...
吉川英治 「新書太閤記」
...支那の現代のシステムに出現した支那女との恋を棄てて北京以来の友である陳子文と米良は病み疲れていた...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...従者病みて興(た)(起)つ能(あた)わず...
和辻哲郎 「孔子」
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