...たぶんそれは私が現在思惟するものであったのであろう、すなわち、疑いもなく、蜜蝋そのものは、かの蜜の甘さでも、花の香りでも、かの白さでも、形体でも、音でも、あったのではなく、かえって少し前にはかの仕方で分明なものとして私に現われ、現在は別の仕方で現われるところの物体であったのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...結局「すき」と同じでないかという疑いが起こる...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...妻の潔白についてはもう疑いの余地がない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...事件の中心が代官お陣屋にあることだけは疑いがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...したがってそんな疑いを挟(さしは)さむ余地がなかった...
夏目漱石 「行人」
...まさか竹光で突かれて死ぬようなことはあるまい」それは笹野新三郎の当然の疑いでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎には矢張りお房が一番怪しいという疑いを強めさせるだけです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知己の外国人も私の進退を疑い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自殺であることは疑いを容れない...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...疑いもなく人口を抑止する直接的原因をなす...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...英帝国は疑いもなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし疑いもなくそのある地方を現在よりも貧しくし人口を減少せしめるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「マサタロウシス」私は自分の眼を疑いました...
三浦環 「お蝶夫人」
...それらの家々は守られていたためにかえって失われたのではないかと疑いたくなる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その御両親の蔵元屋の御一家が賭博宿の御疑いで...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...私に与えた驚きと疑いは...
夢野久作 「暗黒公使」
...丞相のお心は疑いませんが...
吉川英治 「三国志」
...はやくも、ひたひたと襲(よ)せてきた魏の先陣は、遠くこれを望見して、怪しみ疑い、直ちに、中軍の司馬懿(しばい)に様子を訴えた...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
