...家を畳むで神戸に引越(ひきこ)さうとする段になると...
薄田泣菫 「茶話」
...彼女は意地悪の指で丹念に手紙を畳むと...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あとは掛持をする人が羽織を脱げばそれを畳む...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...床を畳む元気もないじゃないか...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...蒲団を畳む手伝いまでしてやった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「手紙を畳むには両手がいるから、わしに渡しなさい、わしが畳むから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...でも、そんなことを言っても甲斐がないと思い返していると、お浜が、「ねえ、あなた」「何だい」「ごらんあそばせ、この着物を」そこで竜之助が、遠く離れて御簾越しにお浜の手元をのぞき込んで見たが、畳む手つきは畳む手つきであって、畳まれる着物は畳まれる着物、特別に異状がありとも思われませんから、「なんでもないじゃないか」「まあ、よくごらんあそばせ、畳む着物も、畳む着物も、みんなこの通りでございます」「どうしたんだい」見ると、お浜のうしろには、今まで畳み上げた着物が、山のごとく積み重ねてあることを知りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...底知れぬ深さを一枚の薄きに畳む...
夏目漱石 「薤露行」
...――畳む羽に置く露の重きに過ぎて...
夏目漱石 「薤露行」
...――傘(かさ)は、畳むがいい...
夏目漱石 「二百十日」
...それを片端から蓆(むしろ)でも巻くごとくぐるぐる畳む...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...反物を畳む、がっしりした小机とか、定木(じょうぎ)とか、模様ものの下絵を描いた、西の内紙で張って、絹さなだ紐をつけた、お召物たとう紙などが残っていたり、将軍さま御用の残り裂れで、人形の帯や巾着(きんちゃく)が出来ていたが――もっとも、明治十二年の大火に蔵だけ残して丸焼けになって、本所の回向院(えこういん)境内まで、両国橋を渡って逃げたということであるから、住居の具合は変りもしたであろうが、とにかく、五軒間口の塀は、杉の洗い出しであったし、門は檜の節無しを拭き込んで、くぐり戸になっていたし、玄関前までは御影石(みかげいし)が敷きつめてあって、いつも水あとの青々して、庭は茶庭風で、石の井筒も古びていた...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...棲みなれた千葉の借家を畳むと...
原民喜 「遥かな旅」
...ビラをきちんと畳むと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...石を積み畳むに先立って...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...新聞を折り畳むまで」一時間後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...早く瓦斯ランプを畳むんだ...
室生犀星 「幻影の都市」
...たたみは文字通り畳むもの...
柳田国男 「木綿以前の事」
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