...鉛筆の削屑ほども人が気に留めそうな事でない...
泉鏡花 「遺稿」
...背後(うしろ)でしっかりと引き留めて...
泉鏡花 「女客」
...この夜更けに留め置くのかと...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...ベルンストロフ伯夫婦を引留めずには置かない...
薄田泣菫 「茶話」
...たいして氣にも留めなかつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...青山でえらく引き留められて夕飯の馳走(ちそう)になり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...若(もし)来たら留めて置いてくれと照会があった角谷(すみや)の消息(しょうそく)が分かった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...留め金は紫のガラスでできるのだが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...米友も思わず足を留めてその前に立っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助は耳に留めておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...上野国(こうずけのくに)の国府に明円という僧があったが遊行(ゆぎょう)の聖(ひじり)が念仏を申し通ったのを留めて置いて...
中里介山 「法然行伝」
...春はもうこぼれたやうに残つて居る菜の花にのみ俤を留めて来た時其赭い枯葉を咄嗟に振ひ落して蘇生つたやうになる...
長塚節 「隣室の客」
...迷亭君は気にも留めない様子で「どうせ僕などは行徳(ぎょうとく)の俎(まないた)と云う格だからなあ」と笑う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...金の茶釜の真物(ほんもの)を筵張りの小屋に番人夫婦と留め置いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は夜半の寢醒めに聞き留めて...
正宗白鳥 「避病院」
...月々の生活の費用や學資を一錢五厘間違ひもないやうに書き留めてゐるのだがね...
正宗白鳥 「孫だち」
...そこで天帝、帝釈の魂を二分し、一を天上に留め、他の一を地に下して、羅摩と生まれて、ランカを攻めて鬼王を誅せしめたとあるが、これはラーマ王物語を回教徒が聞き誤った一異伝で、果してこの通りだったら、羅摩は前生帝釈たりし時、妃妾を鬼王に犯され、その敵討(かたきう)ちに人界に生まれて、またその后シタを鬼王に奪われ、色事上返り討ちに逢ったヘゲタレ漢たるを免れぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...お旅先を心なきお引留め...
吉川英治 「宮本武蔵」
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