...隣りの客は湯へ行つて留守だと思つたからである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「――機体内に兇器とおぼしき物遺留されず...
大庭武年 「旅客機事件」
...いま考えるのにこう言った人は日本の留学生の配剤でかく答えたのではないかと思われる...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...漱石氏の留守中、細君は子供と共に牛込の中根氏――細君の里方である――の邸内の一軒の家(うち)に居たように記憶して居る...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...それにことさらに留意して感服したやうな顏つきをする必要も無い...
太宰治 「お伽草紙」
...75從者に命じわが馬を濠のほとりに留めしめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その詞には自分に留任をさせたいという事は辱けないが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...家庭においては出陣の留守を預かるような心持で...
中里介山 「大菩薩峠」
...面白いから、書留めて置こう...
中島敦 「光と風と夢」
...技巧を留(とど)めておらぬ...
夏目漱石 「草枕」
...何やら取留めもなく騒いで居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もうずいぶん長くこの市(まち)に逗留して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この大事な留学生に帰(かえっ)て鉄砲を担(かつ)げなんて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...拘留所に留置せられしが...
福田英子 「妾の半生涯」
...当時は特に留意せなんだが...
南方熊楠 「十二支考」
...若き心はとこしへに春を留(とゞ)むるすべを知る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...〔宮本武蔵書状〕(広島市八丁堀新見吉治氏旧蔵)尚々(なほなほ)、此(この)与右衛門(よゑもん)儀(ぎ)、御国へも可参(まゐるべく)候間、被成御心付(おこころづけなされ)候て被下(くだされ)候はゞ、可忝(かたじけなく)候、以上其後者(そのごは)、以書状不申上(しよじやうをもつてまをしあげず)、背本意(ほんいにそむき)奉存候、拙者も今程、肥後国へ罷下(まかりくだ)り、肥後守念比(ねんごろ)ニ申候ニ付而、逗留仕居候、於其元(そのもとにおかれ)御懇情(ごこんじやう)ノ段(だん)、生々世々忝奉存候、我等儀、年罷寄(としまかりより)、人中へ可罷出(まかりでるべき)様子無御座、兵法も不成罷体(まかりならざるてい)ニ御座候、哀れ今一度、御意度得存候、然者、此与右衛門ト申者、我等数年、兵法などをしへ如在(ある)なき儀ニ御座候間、御見知り被成候て、以来、被掛御目(おめかけられ)候ハヾ、可忝候、猶重而(かさねて)可得御意候、恐惶謹言(原文のまま、句点)八月廿七日宮本武蔵玄信(花押)寺尾左馬様人々御中【原寸、縦一尺一寸八分、横一尺六寸九分】この一書簡も、つぶさに見てゆくと、なかなか手紙のもつおもしろさや示唆がいろいろある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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吉川英治 「宮本武蔵」
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