...先にはいう「ヨブあに求むる所なくして神を畏れんや……されど汝の手を伸べて彼の一切の所有物を撃ち給え...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...海上を光らして船に乘つて追つて來るのでいよいよ畏れられて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...畏れながら閣下に名付け親を願い上げたく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...リキエー軍は其言を聞きて呵責に怖ぢ畏れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一族中には九条家の威勢に畏れて首鼠(しゅそ)両端の態度に出でた者もあったけれど...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...つまり極く平凡なおとなしい人民の……あゝいふ空気を畏れるといふ習慣は祖父からの教育――悪い習慣ではないと思ふんだが...
牧野信一 「毒気」
...これは/\畏れながら王様をはじめ女王様と王子様へ申しあげます...
牧野信一 「船の中の鼠」
...私は何時も教室の一番背後の隅の席で、ノートは拡げてはゐるものの、教授の声には上の空で主に窓の外ばかりを眺めてゐるといふ風であつたから、何の教授にも左うである通り教壇の人の姿などは直視することもなし、勿論質問の手を挙げて直接に言葉を交した験しなどは、普通よりも永かつた全学生時代を通じて絶無であつたが、片上先生の、遥か遠くに見える白哲の額、光る眼鏡、凝つと真正面を凝視しながら徐ろに喉の奥から流れ出る、珠玉をふくまれてゐるかのやうな音声に接すると、正しくこれは大学者の姿であるといふやうな漠然とした畏怖の念も涌き、多くの学生に、畏れられ、崇拝されるのは、先づその容貌風姿の実にもシリアスな趣きに端を発するのであらうと点頭かれた...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...「あなたはムルタックか」コラムは深く畏れて囁いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...どうしよう」アラスデルは畏れとにがい苦痛に青くなって囁いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...衆(す)べて水火の二河に堕せんことを畏れざれ」という文句の解説をやって時局的な意味をつけていたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...のっぴきのならぬ自覚にまで眼ざめさせていただいた大キミオヤのハカライに畏れかしこみつつ敬礼をささげるものであります!』(そこへ奥から...
三好十郎 「猿の図」
...畏れかしこんであとじさりしながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを聴いて畏れおののかぬ者のなかったは尤もである...
柳田国男 「山の人生」
...じかでは畏れ多いといって背に荒菰(あらごも)を巻いていたので...
吉川英治 「私本太平記」
...申すも畏れ多くはありますが...
吉川英治 「私本太平記」
...それと、自分の景仰する古人に対して、当然な、礼としても、私は畏れる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「其方(そのほう)は塙江漢(はなわこうかん)とやらいう老いぼれの無役者(むやくもの)に加担いたして、畏れ多くも、前(さきの)黄門龍山公のご隠居所を窺(うかが)いに来た犬であろう」「やっ? ……」耀蔵は、あまりのことに、口がきけなかった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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