...観世新路(くわんぜじんみち)に住んでゐた或男やもめの植木屋とかは子供のおしめを洗つてゐるうちに大根河岸(だいこんがし)の川の河童に腋(わき)の下をくすぐられたと言ふことである...
芥川龍之介 「本所両国」
...天成の男やもめだといふことに思ひあたるに相違ないといふが...
薄田泣菫 「茶話」
...男やもめの生活こそ永く致してまいりましたが...
太宰治 「新ハムレット」
...岩に囁(ささや)く頬をあからめつつおれは強いのだよ岩は答えなかった嘘の三郎むかし江戸深川に原宮黄村という男やもめの学者がいた...
太宰治 「ロマネスク」
...男やもめに蛆がわく...
種田山頭火 「行乞記」
...わしは男やもめでして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...トレヴォの父親は男やもめで...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...笑止(しょうし)」すべての人が奇数であったために男やもめがひとり出来てしまったのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...或る時は背中に背負ったりして持ち運ぶ――男やもめの七兵衛さんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...男やもめ暮しをして居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰だつて獨り者だよ」「その男やもめも五十二年續くと劫(こふ)を經て祟(たゝ)りをなす」「言ふことが調子外れだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は男やもめの暮らしを望んだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...鴉(からす)と一しよに帰りませう……この歌をうたふと冬の寒夜に二児を抱いて寝た夜ごとの男やもめの自分の過去の姿が咽(むせ)びたくなるほど哀れに思ひ浮ぶ……子らの唄...
宮地嘉六 「老残」
...妻を喪った男やもめに...
宮本百合子 「現実に立って」
...一人生き残って男やもめになったことは堪えがたいことではないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なにしろ側にいねえと年寄りの男やもめみてえな気持になるってんですからね」藤吉は酔い始めたらしく「ふざけた野郎でさあ」と云って笑った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...男やもめのまま十五六年も暮してから...
山本周五郎 「似而非物語」
...彼女には男やもめの兄があって...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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