...夕月田面(たのも)に映る頃(ころ)...
巌谷小波 「こがね丸」
...刈かけし田面の鶴や里の秋岩村田町に着いた時はもう三時...
種田山頭火 「旅日記」
...空よく晴れて朝風やゝ肌寒く露の小萩のみだれを吹いて葉鶏頭(はげいとう)の色鮮やかに穂先おおかた黄ばみたる田面(たのも)を見渡す...
寺田寅彦 「東上記」
...螢が此処からふらりと出て来て、田面に乱れ、墓地を飛んでは人魂(ひとだま)を真似て、時々は彼が家の蚊帳(かや)の天井まで舞い込む...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それは田圃の近道をば田面(たのも)の風と蓮の花の薫りとに見残した昨夜(ゆうべ)の夢を託(たく)しつつ曲輪(くるわ)からの帰途(かえり)を急ぐ人たちであろう...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...田面(たのも)にうつる人影にぱつと立つのは...
永井荷風 「向嶋」
...常よりも田面が目に一段低まつて見える訳である...
中村憲吉 「備後より」
......
一葉稿 「五月雨」
...田面には撫でるやうな微風が吹き出して...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字1、1-13-21]」
...我邦諸州の田面に普通で秋に種子から生じ早春に漸く繁茂し...
牧野富太郎 「植物記」
...ゆえに農家の子女などは往々タビラコあるいはタビラッカを採りに行くと称して田面に下り立ちそれを採り来りて食用に供する事がある...
牧野富太郎 「植物記」
...またその苗が田面に平たく蓮華状の円座を成している状を形容してこれをホトケノザ(仏ノ座)と昔はいったものと見える...
牧野富太郎 「植物記」
...すなわち田面に平たく小苗を成しているのでそこでタビラコという名が出来たといえる...
牧野富太郎 「植物記」
...何んとなればこの草は普通に田面には生ぜず常に田の畦とか路傍とか...
牧野富太郎 「植物記」
...義郎(ぎろう)が贈つたといふよりも実際目の前でこしらへて見せた田面(たのも)の人形といふのがある...
正岡子規 「病牀六尺」
...義郎の故郷(伊予小松)でする田面の儀式をして見せたのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...この田面祭りといふのは百姓が五穀を祭る意味であるから...
正岡子規 「病牀六尺」
...こうした田面がもとは到る処に多かったのであるが...
柳田国男 「海上の道」
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