「甚」の意味
非常に
小説での「甚」の使い方
...阿媽港甚内は盗人(ぬすびと)ですが...
芥川龍之介 「報恩記」
...無礼も甚だしいものである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...われながら甚だ唐突で...
太宰治 「服装に就いて」
...夫婦が甚(はなは)だ気を悪くしたのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...だがこのように規定されたイデオロギーの概念はまだ甚だしく不充分であることを見ねばならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そこでは技術という言葉が偶々甚だ世間並みに通俗的に使われているおかげで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...嗚呼誰れか其の自ら欺くの甚しきに驚かざるものあらむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我輩の甚だ信ずる能はざる所にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...されどこれらの新作さして評壇の問題とならず雑誌はまた徒(いたずら)に尨大なるのみにて一貫せる主張といふものなく甚締りなしとの非難ありき...
永井荷風 「書かでもの記」
...早く甚三郎が帰って来てくれることのみが待たれるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井甚三郎は提灯の光で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ自分が自分に対すると甚(はなは)だ気の毒であった...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...幸い其方と采女と甚三郎はいずれも定まる配偶もない...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今の男女の間柄に於て弊害の甚しきものを矯正せんとならば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...甚(はなはだ)しきは月夜にもこれを携(たずさう)る者あり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...それにこんなお寒い晩に――旦那樣も今迄御存じない位の甚い風でございますよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...娘は擦過創及挫傷の為めに甚しく変形しゐたり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...海上から来るもの害最も甚だしといったのは...
柳田国男 「海上の道」
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