...第二の途はその惡心を懺悔し盡すことが出來るほどに玲瓏透徹の人格となることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼は無用の拘泥が天地と自己とを前にして玲瓏として生きむとする生活を曇らして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...玲瓏(れいろう)として銀水の如く盛つてあるではないか...
石川啄木 「葬列」
...かへつて私は万象玲瓏...
種田山頭火 「其中日記」
...始めて何物にも捉へられない玲瓏透徹した大慈悲心を持つことが出来た...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...玲瓏として珠のやうな湯が大理石の浴槽から一杯に溢れ落ちてゐた...
田山録弥 「浴室」
...または玉のように玲瓏(れいろう)な詩人らしく見えたりした...
夏目漱石 「行人」
...それは真に玲瓏(れいろう)たる美しさであり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...実に玲瓏(れいろう)たる恋だったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...生得の麗質が年齡を刻(きざ)む由もないほど玲瓏(れいろう)として居るためでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...碧玉髄(へきぎょくずい)のように玲瓏(れいろう)と輝きわたり...
久生十蘭 「地底獣国」
...芸術家が変に玲瓏となるのは考えものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」卑弥呼のめでたきまでに玲瓏(れいろう)とした顔は...
横光利一 「日輪」
...玲瓏(れいろう)円転として踊り廻る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...天は玲瓏として透きとほり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...玲瓏(れいろう)に引き緊まった処女の千浪の比ではない――何んという明けッ放しな...
吉川英治 「剣難女難」
...玲瓏(れいろう)とさえかえった空には...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その小汚(こぎたな)い窓の真正面にそれこそ玲瓏を極めた大富士の姿が曙のあやを帯びて如何にも光でも発するものの様に聳えているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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