...小學最初級の友だちの、――現今は貴族院議員なり人の知つた商豪だが――邸が侍町にあつて、背戸の蓮池で飯粒で蛙を釣る、釣れるとも、目をぱち/\とやつて、腹をぶく/\と膨ます、と云ふのを聞くと、氏神の境内まで飛ばないと、蜻蛉さへ易くは見られない、雪國の城下でもせゝこましい町家に育つたものは、瑠璃の丁斑魚、珊瑚の鯉、五色の鮒が泳ぐとも聞かないのに、池を蓬莱の嶋に望んで、青蛙を釣る友だちは、寶貝のかくれ蓑を着て、白銀の糸を操るかと思つた...
泉鏡花 「遺稿」
...(かの鐘形(かねがた)の玻璃器(ぐらすき)の下(した)に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...瑠璃光は自分の身を疑うが如く...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...二番目は二代目嵐璃寛が貞任と袖萩の二役を勤めた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...瑠璃子が赤阪一(ひと)ツ木(ぎ)で先に降り...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...町浄瑠璃(まちじょうるり)の一くさりも唸(うな)れなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...かつては瑠璃(るり)の色...
林芙美子 「浮雲」
...玻璃(ガラス)張りの天蓋(まるてんじょう)を透して降りそそぐ煦々(くく)たる二月の春光を浴びながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...金五郎は、四国時代から、浄瑠璃が好きで、祭礼などで行われる素人大会には、幾度も出たことがある...
火野葦平 「花と龍」
...浄瑠璃寺の春この春...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...ここが浄瑠璃寺らしいぞ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...琉璃(るり)のごとく碧(あお)き...
森鴎外 「文づかい」
...二重の玻璃(ガラスまど)を緊(きび)しく鎖して...
森鴎外 「舞姫」
...「きさまは浄瑠璃でうだつがあがらないために...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...その中央に方五寸ほどの玻璃(はり)板を黒き布にて蔽ひたるが嵌(は)め込み在り...
夢野久作 「白くれない」
...瑠璃紺地(るりこんじ)に金糸の千草を染め浮かした振袖へ...
吉川英治 「剣難女難」
...玻璃(はり)銀盤(ぎんばん)の卓には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...瑠璃灯(ランプ)の明りは何気なく元の光に返っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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