...翼をしなわせて宙に停っていたりする姿が彼等の目には物珍しかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分自身を眺めることも珍しくなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その珍しい人形にびっくりして終日その前に引きつけられていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蝉の声をも珍しがる下町の女の身の末が...
永井荷風 「夏の町」
...こんな血(ち)の気(け)の多いのに打突(ぶっつ)かることが珍らしくない...
中里介山 「大菩薩峠」
...珍しくも紅一点の村雨女史という別嬪(べっぴん)が一枚...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友も辞退しないで、よばれていると、ゆっくりと食事をしながら、青嵐は米友に向って、「君、君のいるあの胆吹の開墾地だがなあ、あそこの王様は女だという話じゃないか、女にしてはなかなか野心家だねえ」「ああ、女だよ、お銀様といって、甲州第一番の金持の娘が大将で、もくろんでいる仕事なんだ」「そうか、珍しい人だ、拙者も一度、その女主人様に会っておきたいものだと思っている」「駄目だよ」「どうして」「なかなか気むずかし屋でなあ、みんなが腫物(はれもの)にさわるようにしている……だが、おいらなんざあ、怖くもなんともねえや、おいらが見たんじゃあ、只の女の人だよ」米友は、御飯を食いながら、こう答えて、昂然として何か多少の得意気な色を浮ばせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...珍妙な挨拶を取交しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今に各地に残存していることは決して珍しいものではない...
中山太郎 「屍体と民俗」
...珍しくフロックコートをお着になって――ずいぶん御迷惑でしょう...
夏目漱石 「三四郎」
...なるほど珍しく屋根に瓦(かわら)を置いてなかった...
夏目漱石 「三四郎」
...それあ珍らしいのですって……お父様の御自慢よ……」そんな他愛のないことを言い合いながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...あんな珍しい高いもの...
正岡容 「小説 圓朝」
...アハハ」と説明を聞きて大原より広海子爵が物珍らしく感じ「中川さん...
村井弦斎 「食道楽」
...足の先の掌(たなぞこ)の肉は支那料理で珍重する上等の御馳走だ...
村井弦斎 「食道楽」
...「あらお珍しい」女中のいそがとびつくような声をあげた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...返す返すも珍しい事を申す...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...珍らしい珍らしい...
吉川英治 「親鸞」
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