...それは北海道にも珍らしく五月雨(さみだれ)じみた長雨がじと/\と薄ら寒く降り続いた六月半ばの事だつた...
有島武郎 「お末の死」
...今の時世ぢや全く珍しい...
石川啄木 「病院の窓」
...かねがね私の最も軽蔑(けいべつ)していた横丁の藪医者(やぶいしゃ)の珍斎にそっくりで...
太宰治 「新釈諸国噺」
...珍らしい曲馬団が来たとか...
徳田秋声 「仮装人物」
...葉子は珍らしく和服を着ていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...すべての風物が珍しかった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...我々の考えでは珍事(ちんじ)なしには終らぬと気遣(きづか)ったのも...
新渡戸稲造 「自警録」
...ひどく醉つてお歸りでした」「時刻は?」「亥刻(よつ)(十時)から子刻(こゝのつ)(十二時)になることも珍らしくは無かつたやうで」「昨夜は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...非常に珍らしくて高價で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...王子珍考えて、玄石が言うたところの白衣は白鶏の毛、紫巾を戴くとは鶏冠、跣足とは鶏の足、左の眼潰(つぶ)れたるは我が射中(あ)てたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...珍らしく繊(ほそ)い白い手であった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...またと類のないこの珍品を6580大骨董家に獲させたいものだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...日本は地形の珍しく複雑な国で...
柳田國男 「地名の研究」
...お前は珍しい善人だからこれをやろうと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...演劇書類など品払底のためたいていは珍本扱い...
山本笑月 「明治世相百話」
...これは珍しい面白いと感じると非常に鋭敏に作品へ採入れたのである...
吉川英治 「折々の記」
...まず、賓主の座をわけて、「珍客には、どうして急に、予の陣をお訪ね下されたか」と、曹操は下へも置かなかった...
吉川英治 「三国志」
...珍しいかもしれぬが...
吉川英治 「新書太閤記」
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