...必ず他人の心の底を覗こうとする一種の狡猾さと...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...なるべく三十五番のいない時にするという狡猾な手段をとるかも知れないから注意しておくが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いまや被告の狡猾な遁辞を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...451Er ist dreimal so schlau als (wie, denn) du.彼は君の三倍も狡猾だ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...出鱈目(でたらめ)の狡猾(こうかつ)な人間ほど豊富に持っているようだ...
太宰治 「ろまん燈籠」
...これでなかなか面倒なこともありましてな」「はゝあ」房一は狡猾な顔で老医師を見た...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ところが弟たちの狡猾(こうかつ)な眼付に気をひかれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の狡猾(こうかつ)から欺かれはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...急に狡猾(こうかつ)な策略家として私の眼に映じて来たのです...
夏目漱石 「こころ」
...そして狡猾なことを考えながら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...兄の狡猾さを低く見積もったかだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...あの方法に狂人の狡猾さが強烈に匂いますね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...しかし狡猾なる記者は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...一種の狡猾な表情と落着きとを現わして...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...狡猾(こうかつ)らしいような...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...少年たちに狡猾と貪欲な気持を起こさせたのは私の責任である...
山本周五郎 「青べか物語」
...ひどく狡猾(こうかつ)で兇暴(きょうぼう)になっているそうだ...
山本周五郎 「さぶ」
...さればこそますます狡猾を弄(ろう)さずにはいられなかったわけなんだった...
山本周五郎 「陽気な客」
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