...從つて何方かといふと狷介(けんかい)な...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...文人特有の狷介(けんかい)と懶惰(らんだ)とズボラが累をなして同郷の先輩に近づかず...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...持って生れた狷介と懶惰とズボラとは爰(ここ)でも永続(ながつづ)きがしないで...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...一面には極めて狷介で人に下るを好まないと同時に...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭は本来狷介(けんかい)不覊なる性質として迎合屈従を一要件とする俗吏を甘んじていられないのが当然であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ゆえに教派的の嫌悪文字的の貶評は彼の辞せざるところなりもしこの「狷介奇僻」の著にしてなお同胞を慰むるの具たるを得ば著者は感謝して止まざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...兄の性行に狷介味(けんかいみ)があまりに多かった...
岡倉由三郎 「茶の本」
...孤高狷介(けんかい)...
太宰治 「虚構の春」
...△私は狷介だけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...本来は至極内気な、義理がたい、臆病といつてよいほどに用心深く、気の小さい、併しながら頗る見識高い、折々は人に憎まれるほど高慢のほのめく、親分や兄分になることを好く、狷介な、選り好みの何に附けてもむづかしい、さりとて面と向つては、至つて口数の寡い、優しい、おとなしい、ひよろ/\と痩せた、色の白い、目元に愛嬌のある、白い歯をチラと出して、冷かに笑ふ口元に忘れられぬ特質のある、先づは上品な下町式の若旦那であつた...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...其の實質概して狷介にして餘裕なし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の実質概して狷介にして余裕なし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...酒と狷介(けんかい)に煩(わずら)はされて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...養父の玄策(げんさく)の粗野で狷介(けんかい)なのとは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は父によく似た狷介(けんかい)な容貌を持っている...
久生十蘭 「湖畔」
...亡くなった内儀さんへの一種の狷介な心からである...
矢田津世子 「神楽坂」
...儀は狷介(けんかい)」とは...
吉川英治 「三国志」
...あんな口達者で狷介(けんかい)な人間は見たこともあるまいから...
吉川英治 「平の将門」
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