...跡は小屋も畑も霜のために白茶けた鈍い狐色(きつねいろ)だった...
有島武郎 「カインの末裔」
...幇間(ほうかん)なかまは、大尽客を、獅子(しし)に擬(なぞら)え、黒牡丹と題して、金の角の縫いぐるみの牛になって、大広間へ罷出(まかりい)で、馬には狐だから、牛に狸が乗った、滑稽(おどけ)の果(はて)は、縫ぐるみを崩すと、幇間同士が血のしたたるビフテキを捧げて出た、獅子の口へ、身を牲(にえ)にして奉った、という生命(いのち)を賭(と)した、奉仕(サアビス)である...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...聴水(ちょうすい)といふ古狐(ふるぎつね)...
巌谷小波 「こがね丸」
...僕は狐につままれたようになにがなんだか判らなくなった...
海野十三 「階段」
...そこへ突然狐があらわれた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...狐は酒が強いうえに...
田中貢太郎 「酒友」
...お狐様じゃないようだね」平次はそう言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...川向うの狐の嫁入見物には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで狐につまゝれたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狐汁というのは始めてだ……...
林芙美子 「狐物語」
...狐と狸のように見えた...
火野葦平 「花と龍」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...狐につままれもいたしたようで――」どこまでも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ラこれを見て狐に向い...
南方熊楠 「十二支考」
...狐と狗の陰茎あり...
南方熊楠 「十二支考」
...梅菴は野狐にして僧...
柳田国男 「山の人生」
...「この狐は尋常のことでは出てゆかない」と云って...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...また、中古の奥州街道は、この高原越えだという説もあって、「義経記」にいう“――なめかたヶ原うち通り、狐川うち過ぎて、さげ橋の宿について馬を休め、衣川(きぬがは)を渡り、宇都宮大明神をふし拝む”などの一節も思い出される...
吉川英治 「随筆 新平家」
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