...彼女が追いかけていた物影はただの風景だった...
...通りの物影を怖がっている犬がいる...
...夜道を歩くときは、物影にびくびくする人もいる...
...物影を見つめながら、彼は何かを考え事しているようだった...
...ハロウィンの仮装で、物影の中に入り込んでじっと動かない人がいる...
...朧々(おぼろ/\)の物影のやをら浸み入り廣(ひろ)ごるに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「物影」の亡骸(なきがら)守るわが「願(がん)」の通夜(つや)を思へば...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そしてはるかの谷にはすでに陰暗な夜の物影がしずかにはいずっていた...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...軒端に何か物影がさして其処に烈しい羽搏(はばた)きの音が聞えたので驚いて見ると...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...物影に消え残った雪を見る時...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼はよく物影から顔だけ出して彼女の方を見ていた...
豊島与志雄 「少年の死」
...そこいらの物影にひそんででもいるのだろうか...
豊島与志雄 「女人禁制」
...物影の方へと逼いよってゆく……...
豊島与志雄 「女客一週間」
...蜜蜂の羽音のする物影に...
豊島与志雄 「春の幻」
...物影は何かの錯覚だったのだろう...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...漠然(ばくぜん)たる形の物影がみな怪しいように思われる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また一つの物影が...
中里介山 「大菩薩峠」
...物影におびえる奴等の胆っ玉のほどが...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いはこの物影の体内から自然に青い火が燃え出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...長浜の町の辻の方にばかり気をとられていてはいけない――ちょうどここに突立って虎視耽々たる物影が...
中里介山 「大菩薩峠」
...動く物影もない長い蒼白い一筋の道であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...とある普請場(ふしんば)の板がこいの物影に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...またおよそ禽獣は必ず物影を蔵匿して物類に同じくす...
南方熊楠 「十二支考」
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