...この鳴物の音さえ聞けば...
芥川龍之介 「上海游記」
...深夜沈々寂然として物の音もせぬ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...さらさらと著物の音だけさせて室内を歩きって...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...不完全なる蓄音機から本物の音楽を聞き出そうとする人にとってもう一つの助けになるのは人間心理の特徴として知られた補足作用である...
寺田寅彦 「蓄音機」
...物の音がすることもありましたし...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...何のめづらしさをも懷しさをも感じさせなかつた物の音や物の色が...
永井荷風 「蟲の聲」
...風に伝うて来る有るかなきかの鳴り物の音というのを耳にとめたのが早かったか...
中里介山 「大菩薩峠」
...物の音さえ思索の煩(わずらい)にはならぬ...
夏目漱石 「草枕」
...その借物の音を彼此言はれるのがいやだし特に高い音には厭になつたので皆捨ててしまつたまでである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...物の音を耳には聴いたが...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...静寂な木立を後にして崖の上に立っていると芝居の内部の鳴物の音(ね)が瞭然(はっきり)と耳に響くように思われてあの坂下の賑わいの中に飛んで行きたいほど一人ぼっちの自分がうら淋しく思われた...
水上滝太郎 「山の手の子」
...お前さんもこの媚びるような物の音(ね)がお好(すき)なの...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なにか器物の音がしたが...
山本周五郎 「季節のない街」
...器物の音といっしょにやかましく聞えていた...
山本周五郎 「さぶ」
...」「そのとき貨物の音はしてゐたのか...
横光利一 「マルクスの審判」
...物の音響すらよく通らないものであった...
吉川英治 「上杉謙信」
...茶の間のほうで瀬戸物の音がしている...
吉川英治 「魚紋」
...階下の女中さんの声や瀬戸物の音や...
吉川英治 「随筆 新平家」
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