...夜目にも白く見える波濤(はとう)の牙(きば)が...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...齒牙(しが)にかくるに足(た)らぬ些細(ささい)な問題(もんだい)だといつたが...
伊東忠太 「誤まれる姓名の逆列」
...子供達にもつとよくその毒を持つた牙を見せる為めに...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...象牙のやうな厚ぽつたい幾つかの花弁のなかで...
薄田泣菫 「独楽園」
...単に牙彫と限られた会の名を附ける主意のものでなくして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その中に腕のすぐれた人はなおさら牙彫りの方へ職を変えてしまいましたから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それに象牙の號角(ラツパ)が掛つて居て...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...仮定はないぞよ!先天的観念もないぞよ!何にもない所から組立てゝ行つて先天的観念にも合致したがね理窟が面倒になつたさ屋根みたいなものさ意識した親切は持たないがね忠告する元気があれば象牙の塔の修繕にまはさうさカウモリ傘にもたれてみてゐりやあ人は真面目にくたびれずに事業つて奴をやつて呉れらあサンチマンタリズムに迎合しなきや趣味の本質に叛くかしらつてのがまあまあ俺の問題といへば問題さ...
中原中也 「(仮定はないぞよ!)」
...歯の立たぬ者は横にこいて牙(きば)を磨(と)ぐ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...窓の外から手を入れて象牙の箱の拳銃(ピストル)を取出し...
野村胡堂 「音波の殺人」
...象牙(ぞうげ)の柄に青貝の鋳(い)り込んでいる...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...他の一流の諸新聞は笑殺して歯牙にもかけなかったが...
久生十蘭 「魔都」
...現今の護謨(ゴム)を象牙(ぞうげ)に擬(ぎ)せると同じく似て非なるものなれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...あっしはこれでも堅気(かたぎ)一方な牙彫師(げぼりし)というわけで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自慢の煙草入れを腰から抜いて、すぽんと気持のよい音を立てて筒から取り出す煙管がまたそれ相応の代物、金銀張分け、金や朧銀の毛彫もの、赤銅の金象眼または四ところ金など、村田、住吉屋の特製を誇り、羅宇は象牙、鉄刀木、斑竹などを用い、国分や雲井の上等の刻みを詰めて悠々とヤニ下った様子は、いかにも大家の主人公らしく、マドロスパイプの横啣(くわ)えとは、奥床しさ全く比較にならないが、今は時代後れだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...小鳥を入れた象牙の鳥籠が両側の屋根の上まで積っていた...
横光利一 「上海」
...牙門(がもん)の将に任じて...
吉川英治 「三国志」
...猪牙舟(ちょき)がのぼる――猪牙舟がくだる――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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