...況(いはん)や片々たる批評家の言葉などを顧慮してかかつてはいけません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...風に身を任せて片々と落ちる時これを誇るものであろう...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...一片(へん)破(われ)て片々(へん/\)破る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...三度松山に帰省した間の片々たる記憶である...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その周囲には緑色の紗(しゃ)の片々と思うようなアスパラガスの葉が四方に広がり...
寺田寅彦 「病室の花」
...片々たる(尤もその数は無限かも知れぬが)歴史的材料では本質的なものを導き出すには足るまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...わたしの方へ眼を上げました(片々は打身ではれあがっていました)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...片々に抑えて片々に弾(はじ)く爪の...
夏目漱石 「虞美人草」
...片々(きれぎれ)の思想が頭の中で狂い廻(まわ)る中でも...
二葉亭四迷 「平凡」
...片々には自分の丈の五倍もあるヰオリンを抱いてゐる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...私の魂も夢も片々たる白い蝶々と化して...
牧野信一 「ゾイラス」
...吾々のとは大分趣きが違ふといふ奴さ……」片々(きれ/″\)だから解りもしないが...
牧野信一 「山彦の街」
...雪の片々に心をもたせかけて歩きます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...片々たるものは本当にいやです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...火箸で片々の方へ寄せて...
森鴎外 「半日」
...一幹の梢(こずえ)を振い落された片々の枯葉...
吉川英治 「三国志」
...片々と落葉の舞う彼方に...
吉川英治 「三国志」
...そのあとを片々として舞い...
吉川英治 「私本太平記」
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