...片々たる新作品こそ却つて忽(たちま)ち時代遅れになります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...その片々は一幅の大畫圖となりて我前に横はれり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...一片々々に査(しら)べ視よ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...片々蠣目(かきめ)のようで...
泉鏡花 「婦系図」
...風に身を任せて片々と落ちる時これを誇るものであろう...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...その片々の女は目の覺めるほど美しい女であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...私が持つは、ひとりの神様、ひとりの王様、一文銭に片々靴...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたしの方へ眼を上げました(片々は打身ではれあがっていました)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...まづ片々(かた/\)の肩からはづして...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...午後門外を歩むに耕したる水田に鳥おどしの色紙片々として風に翻るを見る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...蝶影(てふえい)片々たる閑庭異様なる花香(くわかう)の脉々として漂へるを知るべし...
永井荷風 「来青花」
...片々の手で薄く切った肉と麺麭(パン)を何度にも頬張(ほおば)るのが非常に苦しかった...
夏目漱石 「道草」
...何んな片々たるものでも妙にはつきりと憶えてゐるものだね...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...極度の額面神経の緊張のために片方の眼はまんまるくぎよろりとしてゐるのに片々の方は般若のそれのやうに口の端といつしよに引き吊られて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...片々たる小雜誌に...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...現存する繍帳は片々たる小断欠を接ぎあわせたわずか方三尺たらずの小裂ゆえ一見すぐさまこれをもって一丈六尺四方の原形を想像することは難いけれども...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...そのあとを片々として舞い...
吉川英治 「私本太平記」
...峰の桜が片々(へんぺん)と流れにせかれて落ちてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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