...」私は縁端にちよつと爪立ちをして...
薄田泣菫 「木犀の香」
...はたきを持つた者や爪立ちをして瓦斯に火をつけて居る小僧が見える...
千家元麿 「自分は見た」
...爪立ちを止めた女の体がもつたりと凭れて来た...
田中貢太郎 「青い紐」
...先ず己(じぶん)で爪立ちながら跫音のしないようにして歩きだした...
田中貢太郎 「放生津物語」
...私は息を殺して爪立ちをしてそうっと忍んで行くと...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...絶えず爪立ちして何か――何であるかは哈爾賓(ハルビン)じしんも知らない――を待ち望んでいる都会だから...
谷譲次 「踊る地平線」
...両手を腰に片っぽの肩を上げて爪立ちしたり...
谷譲次 「踊る地平線」
...「血の祭典」を期待して爪立ちしている...
谷譲次 「踊る地平線」
...人々の眺めている方を爪立ちして見てみた...
直木三十五 「南国太平記」
...爪立ちして歩いたらあんな工合にならないものかしら――」「釜吉にそんな器用なことが出来るものですか」ガラッ八は躍起となりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで何か危険な物質の上を爪立ちながら飛歩いてゐるやうだ...
原民喜 「災厄の日」
...爪立ちして鏡の中を覗き込むと...
久生十蘭 「魔都」
...ロンドン中が「斬り裂くジャック」の就縛(しゅうばく)を熱望して爪立ちしていることは...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...爪立ちして待っている陸の会社へ...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...こういう騒ぎの好きな亜米利加の公衆は爪立ちして進展を凝視している情態だった...
牧逸馬 「土から手が」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...爪立ちになったとみると...
山本周五郎 「新潮記」
...ひたすらに背後(うしろ)を背後をと首を伸ばし、爪立ち上って、満月の傘を待ちかねている気はいであった...
夢野久作 「名娼満月」
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