...爪の先まで真っ赤になって...
大杉栄 「日本脱出記」
...爪の先が三角形に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...爪の先で拡げて火の傍へ持って来ます...
中里介山 「大菩薩峠」
...爪の先までも見落すまじと見入ったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は拇指の爪が非常に延びて居たので其爪の先でぽつり/\と皮をむいて見た...
長塚節 「佐渡が島」
...爪の先に垢(あか)のたまるを知らず...
夏目漱石 「野分」
...そうして爪の先で軽く鉄瓶の縁(ふち)を敲(たた)いた...
夏目漱石 「門」
...尖(と)がれる爪の先をもって堅き壁の上に一と書いた...
夏目漱石 「倫敦塔」
...見るとどこかで生捕(いけど)った一疋(ぴき)の亀を爪の先に攫(つか)んだままである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あなたの薄情を思い知らしたげるから」といって古市の手の甲へ血の滲むほど爪の先を突っ立て...
久生十蘭 「魔都」
...頭の先から、爪の先までが、すべて規則でつくられてゐる...
平山千代子 「転校」
...爪の先で引掻いたようだからという説と障子の穴から覗(のぞ)くように他人の噂を拾い集めて吹聴するからだという説があったが...
牧野信一 「鬼涙村」
...足は黄(きいろ)い皮から爪の先までが脳病の薬になるといって特別のスープに取るし...
村井弦斎 「食道楽」
...爪の先で細かくわって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...化粧をした手首から爪の先が...
夢野久作 「暗黒公使」
...「あざやかでございますな」と、縁先から、岩間家の仲間(ちゅうげん)が――「居合のお稽古でございますか」「ばかをいえ」小次郎は、腹這(はらば)いに寝返って、畳の上に落ちている虫の体を、爪の先で、ぽんと縁先へ弾(はじ)き飛ばした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...冷たい爪の先で(も)ぎ去ろうとするのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...とも知らずに、虚無僧は、やがて尺八を袋に納めて、しばらく、屋内の空気に耳を澄ましていたが、「もし……」と、軽く、爪の先で、そこの戸をたたいてみる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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