「熟」の意味
十分に煮えること
「熟」の例文(場面別)
- 料理この肉はもう十分に煮えているので、熟していると言えます。
- 農業このトマトは熟しているので、収穫のタイミングです。
- ビジネスこのプロジェクトは熟した段階にあるので、次のステップに進むべきです。
- 日常会話彼の考えは熟しているから、信頼できるよ。
小説での「熟」の使い方
...人を人とも思わぬような熟視は...
有島武郎 「或る女」
...加之(しかのみ)ならず『浮雲』の若々しさに引換えて極めて老熟して来ただけそれだけ或る一種の臭みを帯びていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...甜瓜(まくわうり)が黄(きい)ろく熟してゐた...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...私は十分に成熟してこの業に着手するにそれ以上適當ないかなる時も後に來ないといふ年齡に達するまで待つた...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...丁度科学主義工業が熟練をば機械によって置きかえたように...
戸坂潤 「読書法」
...誘惑に陥りやすい早熟な美少年の彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...前後も知らず居眠りの熟睡をはじめる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いちいち手に取って熟覧した上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...所がヴァニティの方が魂のことの方より少しゝか先に進まなかつたので、そして両方大きかつたので、或時期に至つて魂のことの方が先になつたのです、晩熟しました...
中原中也 「小林秀雄小論」
...作的気分の十分熟しきつてゐる以前の諸作に比すれば...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...こういうことに熟達した専門家に任せるほうがいいというキャラコさんの意見だった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...熟練した医師たちもはやずっと前から匙(さじ)を投げていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...彼は「神童」といふ言葉の含んでゐる早熟さ及び異常さを彼自身の才能に結びつけられることを恐れたのだ...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...実際どんな熟練者でも防げなかっただろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...今度は南北米の土人ほど荒馬乗りの上手はなしというほどその業に熟達し...
南方熊楠 「十二支考」
...此年頃醸(うんぢやう)せられてゐた世変が漸(やうや)く成熟の期に達して...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...ムネ・シユリイ以外に円熟した老優としては如何(いか)にも此(この)人を推さざるを得ないと感服した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「いったい戦争はあるのかないのか」熟(う)れる菜(な)の花(はな)を見...
吉川英治 「新書太閤記」
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