...この言をなすのいかに無情なるよ! 汝の子の死は罪の故なりと告ぐ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...かく友に対する無情なる語あるを怪(あやし)む人があるであろう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...立木台下の農家が悉く二人に無情なのも...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...無情なやつだと承知している者の髪の中に閉じ込められたり...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...無情な慈悲の神「死」をば種々の名前であがめて来た...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...「お前は世にも無情な奴だな...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...無一文になった彼女を少しも気の毒とも思わないでそのまま見棄てて行ってしまった無情な無頼漢である...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...かの爛漫(らんまん)たる桜花と無情なる土塀と人目を忍ぶ少年と艶書(えんしょ)を手にする少女と...
永井荷風 「江戸芸術論」
...それがため軽薄無情な女だと思込まれるのは元より好むところでない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...往々無情なる物を有情と見做すことあり...
西周 「情智關係論」
...あまりにも無情な表裏の対比に思わず嗟嘆の声をあげたに違いない...
久生十蘭 「魔都」
...細い眸の間から冷酷無情な眼差を覗かせ...
久生十蘭 「魔都」
...あまりに無情な扱い方であると恨めしい涙の落ちてきた時に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...無情なほど手きびしくはねつけた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...あなたは冷酷で無情なかただ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...無情な天は、そこからあがる黒煙に、陽を潜め、月を隠し、ただ暗々(あんあん)瞑々(めいめい)、地上を酸鼻(さんび)にまかせているのみであった...
吉川英治 「三国志」
...無情なお人だなどとは...
吉川英治 「源頼朝」
...「絶望」に面して立つ雄々しき労働者は無情なる世人を見て憤怒の念を起こす...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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