...恰も熱鉄に烙(やか)れたやうに...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...しかしまたその御目出度さがあらゆる強者に特有な烙印(やきいん)である事も事実であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...此の子に泥棒だと云ふ烙印を押したりする残忍な事を犯した...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...まざまざと母の烙印を見たように思ったのだ...
犬田卯 「米」
...一方では妙子さんの頬に怪指紋の烙印(らくいん)を捺し...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...思想落後と言われることは反革命の烙印(らくいん)をおされることにもなる...
高見順 「いやな感じ」
...本妻は鉄を赤く焼いてからその乳のあたりに烙(やきばん)をしたが...
田中貢太郎 「続黄梁」
...―――始めて此方が「敗者」の烙印(らくいん)を捺(お)される側に立たされたこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自己の持つ理解という烙印を押すならば――そして之は理解が自己の何かの働きによってこの某性格を匡めて理解することであるが――...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...尊い白髪と烙印(らくいん)をおされた白髪との両方に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その過去は鋭い射手によって狙われたる釘づけにされたる烙印である...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...その上に自分は実際昨夕(ゆうべ)食った鯛(たい)の焙烙蒸(ほうろくむし)に少しあてられていた...
夏目漱石 「行人」
...あるいは焙烙(ほうらく)で炒って置くときは...
牧野富太郎 「植物記」
...「わたしは屠殺者として烙印をおされた一人の奴隷と・彼がその身分が低いからというのでやっと結婚できた一人の淫売婦と・の間に生れた子である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...初めて仰ぐ不識庵(ふしきあん)謙信なる人の人がらをその眼の点に烙(や)きこんだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...こんどは自分から立っていって薄暗い厨房(ちゅうぼう)の調理台にあった兎の股(もも)みたいな烙(あぶ)り肉を右手に一本つかみ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...家中一統の胸に深く烙(や)きついて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かちっと烙(や)きついたまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
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