...けれども屋根のある浮き桟橋は――震災は勿論この浮き桟橋も炎(ほのほ)にして空へ立ち昇(のぼ)らせたのであらう...
芥川龍之介 「本所両国」
...肺炎が各區(かくく)に流行して大都會のあらゆる不幸一時に襲來する...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...ガスの炎(ほのお)の上の...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...七月三十日雷火のため炎上...
高浜虚子 「六百句」
...やがて真紅な二条の蛇の舌のような炎がきらきらと光った...
田中貢太郎 「蛇怨」
...自分の前に炎を発し始めたであろう! また彼は自ら言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...地平線はみつめようにもみつめられない陽炎(かげろふ)の亡霊達が起(た)つたり坐つたりしてゐるので...
中原中也 「山羊の歌」
...胃周囲炎の方は、原因はよくわからないから仕方ないとして、肝臓ジストマの方は、銀座の某店で鮒(ふな)の刺身を食ったからである...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...八方から迫る炎、うず巻く煙、最早ここから無事に逃げ出す見込みもありやなしや――そんなことに構わず、平次は穴倉の口に顔を持って行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...炎症性疾患...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...――「素晴しく大きな希望に炎えてゐるんだ...
牧野信一 「鏡地獄」
...私は憎悪に炎えた横目をもつて奴の目玉をジロリと睨みながら立ち上らうとすると...
牧野信一 「剥製」
...肋膜炎は風ひきなのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...炎に水をかけられた気がしたのである...
吉川英治 「御鷹」
...彼の一族につづいて、炎の中から、帝王、皇妃、皇族たちの車駕が、哭くがごとく、列を乱して遁(のが)れてきた...
吉川英治 「三国志」
...あけがたの桔梗色の空の下に幾ヵ所となく炎が立った...
吉川英治 「私本太平記」
...異なことを」「されば、平常は病を宥(いた)わられて、季節変り、朝夕の寒暑にも、立ちどころに咳声(せき)を増し、よく熱など出す弱体が、この炎暑に、粗食をつづけ、兵や軍馬と共に歩み、夜は露草の上に臥しながら……どうでしょう、かえって、この通りな健康でござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう真夏に近い炎天を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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