...濃緑の扁平な蛇類は無害にも水泳する硝子の流動体は無害にも半島でもない或る無名の山岳を島嶼の様に流動せしめるのでありそれで驚異と神秘と又不安をもを一緒に吐き出す所の透明な空気は北国の様に冷くあるが陽光を見よ...
李箱 「LE URINE」
...……歩くのはうれしい、水はうまい、強烈な日光、濃緑の山々、人さま/″\の姿...
種田山頭火 「行乞記」
...凄いほど青い水が岩を※(ひた)してゐる處に濃緑色の影を翳(かざ)してゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...塵埃にくすぶった草木の葉が洗われて美しい濃緑に返るのを見ると自分の脳の濁りも一緒に洗い清められたような心持がする...
寺田寅彦 「やもり物語」
...また無抵抗に濃緑色の夢の中に墜ちて行つた...
富永太郎 「断片」
...密林の濃緑をまとって...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...道の一方の谷間には一面に濃緑のまばらな木立ちがあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...濃緑色のリーフ魚や...
中島敦 「環礁」
...黒(くろ)と見(み)えるほどの濃緑色(のうりょくしょく)は...
新美南吉 「ごんごろ鐘」
...初めの時は廃墟の間にアカントゥスが大きな濃緑を拡げていた...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...ビロードのやうにうつそうとした濃緑の山々が...
林芙美子 「浮雲」
...濃緑と白と灰色であった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...濃緑色の浜大蒜(はまにんにく)と白い砂...
久生十蘭 「キャラコさん」
...夏(なつ)の濃緑(こみどり)がすんだ後(のち)の秋(あき)の林(はやし)の紅葉(もみぢ)の景色(けしき)も...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...でき得る限り濃緑化する...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...黒みを帯びた濃緑の葉を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...油を塗ったような濃緑色のオリーブの葉蔭から...
横光利一 「欧洲紀行」
...かたぶとりな肉塊(ししむら)を濃緑(こみどり)の緞子(どんす)の戦袍(せんぽう)でくるみ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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