...耳を澄ますと、果して人の息使いが聞える...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...と言つて澄ます事にしよう...
太宰治 「お伽草紙」
...リリーの寝息が聞えるか知らんと闇の中で耳を澄ますと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...じっと耳を澄ますと...
近松秋江 「霜凍る宵」
...耳を澄ますと、静寂...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「何か言ってるよ」耳を澄ますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...耳を澄ますと、だんだんこちらへ近づいて来た様子なので、与次郎が驚いて眼をあけて見ると、向うから何十匹とも知れぬ猿が枝に伝わってやって来たが、それが皆、与次郎の前へ坐って一礼した...
中里介山 「大菩薩峠」
...何だか耳を澄ますと空でさらさらという音を立てているような感じである...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...……乙に澄ますねえ(フェ・パ・マラン・トア)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...耳を澄ますと川波の音のようなものがきこえる...
久生十蘭 「魔都」
...急に真面目になッてちんと澄ます...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あたりに人通りの絶えた処を見澄ますと...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...流れ星が吹き込んで来そうな晩――じッと耳を澄ますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...きっと構えをつけ澄ます...
吉川英治 「剣難女難」
...耳を澄ます...
吉川英治 「新・水滸伝」
...身体(からだ)じゅうで訊き澄ます...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(深沢のやつが来たんか?)源吉は、耳を澄ますと、陰のボックスから、男の笑い声にもつれて、京子の「くッくッくッ」という嬉しそうな笑い声が、故意(わざ)とでないか、と思われるほど、誇張されて、響いて来た...
蘭郁二郎 「鉄路」
...茂った枝葉の中に身を静めながら耳を澄ますとそれは例の伊奈節を唄っている男の声であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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