...『秋の聲まづ逸早く耳に入るかゝる性(さが)有(も)つ悲むべかり』澁民村に秋風が見舞つた...
石川啄木 「鳥影」
...澁々らしく振り向く...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...原野に澁を取る目的での皮を剥ぐのを仕事にするもの等とを相手にしてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...山下の澁川までは...
大町桂月 「冬の榛名山」
...澁川の旗亭、鼎坐して杯をあげ、斜陽の影に、天溪と手を分ちぬ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...澁川驛前にはバスと電車が伊香保行の客を待つてゐる...
寺田寅彦 「伊香保」
...大にしよげた時『可愛想に』と同情を寄せて同館の大橋乙羽を説服して澁々之を出版せしめたのは...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...お内儀(かみ)さんに云(や)あれた時(とき)にやわし等(ら)もはあ澁(しび)れえて居(ゐ)たんでがしたが...
長塚節 「土」
...此枝へ吊るして鹿の皮を剥いだのだといふ澁柿の大木があつた...
長塚節 「菠薐草」
...醜い澁面(グリメエス)を私は今まで見た事がなかつたのだ...
南部修太郎 「疑惑」
...官兵衞といふのは六十歳と聽きましたが、澁紙色の皮膚、骨張つた身體、何んとなく逞ましく醜く荒々しく、その上武藝のたしなみも一と通りはあつたといふ位ですから、どう考へても、女子供一人では、易々と殺されさうな人間ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...澁茶にも手を觸れず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佐久間町の一角を占める店構への、その横の路地を入つて、五六間行くと裏口があつて、頑丈な板塀越しに延びた、この邊では名物の巨大な松の木の、塀の外にヌツと出た高い枝に、これは見事、羽織に包んだ澤庵石の十貫目もありさうなのが、澁引きの太綱で、頭上三四尺のところにブラ下がつて居るではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ずつと前にも急病だといふので澁谷の家へ急いでいつたら...
長谷川時雨 「あるとき」
...普通に萬葉集を讀むには解釋する側より見る故多少の意匠を凝らしたる句に逢へば只難澁の句とのみ思ひそれをとにかくに解釋するを以つて滿足する者多し...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...澁柿を甘くする技術のことであつた...
柳田國男 「食料名彙」
...澁澤博士はまた大学に於て妻の兄に師事せられた人であつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...澁澤翁の年譜を調べたことがある...
吉川英治 「折々の記」
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