...「俺の心の海にはまだ俺の知らぬ怪物が潛んでゐるらしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...精かなものは「意識」に現はれずに「心」に潛んでゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「神と共に活きる生活」に餘念なく沈潛しようと堅く決心してゐるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...さうして現實論者には思ひもつかないやうな觀念と圖式と記號との世界に沈潛するに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...僕は自分の沈潛の力を...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...片山潛は一ヶ月以上も前に歸國してゐたので...
石川三四郎 「浪」
...其(そ)の枝(えだ)の中(なか)を掻潛(かいくゞ)るばかり...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...松葉(まつば)もすら/\と交(まじ)つて、浴槽(よくさう)に浮(う)いて、潛(くゞ)つて、湯(ゆ)の搖(ゆ)るゝがまゝに舞(ま)ふ...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...隧道(トンネル)を洞穴(ほらあな)を潛行すれば...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...東京ならば寒い戸外を急いで歩く時皮膚の表面は如何に冷くとも體内に抵抗力が潛んでゐて...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...急ぎて馳せてアカイアの水陣中に身を潛む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...親讓(おやゆづ)りの山氣(やまぎ)が何處(どこ)かに潛(ひそ)んでゐるものと見(み)えて...
夏目漱石 「門」
...御米(およね)も夫(をつと)の鼻(はな)の穴(あな)を潛(くゞ)る烟草(たばこ)の煙(けむ)を眺(なが)める位(くらゐ)な氣(き)で...
夏目漱石 「門」
...人(ひと)に見(み)えない結核性(けつかくせい)の恐(おそ)ろしいものが潛(ひそ)んでゐるのを...
夏目漱石 「門」
...横手の潛戸(くゞり)の上が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...意識の潛在する心の影では...
萩原朔太郎 「宿命」
...いままで潛伏してゐた幻(イマアジュ)が浮び上るのだ...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...あの小篇の中に潛んでゐる事を思ふと...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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