「漲る」の意味
勢いよく満ち溢れる
小説での「漲る」の使い方
...黄金火の漲る都会を眼がけて走り寄るのは当然である...
石川三四郎 「吾等の使命」
...そして空気に漲る騒擾と不穏の気配を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...本能の洪水が漲るやうに押寄せて来てゐる...
田山録弥 「心の絵」
...そのもくもくと漲るやうにわき出してゐる清水を眺めた...
田山花袋 「道綱の母」
...動脈の漲る音が高く明らかに鳴っている...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...利根川や漲る水に打ち浸る楊吹きしなふ秋の風かもおぼほしく水泡吹きよする秋風に岸の眞菰に浪越えむとす同廿三日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...女のつた目には涙の漲るのを見た...
長塚節 「隣室の客」
...一瞬相手の顔にさつと漲る怒気はまるで鋭利な刃もののやうにおもへた...
原民喜 「飢ゑ」
...何故彼樣で御座りませうと言ひかけて思ひ出しの涙むねの中に漲るやうに...
樋口一葉 「十三夜」
...北海の唯ならぬかな漲るといふこと信濃川ばかりかは越後の寺泊で五月雨に降りこめられた時の歌...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...海さへ為にふくれ上つて信濃川の漲るやうな心持が北海の上にも見られた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...驚愕(きょうがく)の色が漲るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...苦しいまでに漲る気魄にわななきながら...
三好達治 「測量船」
......
横瀬夜雨 「花守」
...夕日に漲る海面を下にしたバルコオンで食事の支度を待つのだった...
横光利一 「旅愁」
...漲る雨水の中に立往生してしまうことなどもままあった...
吉川英治 「三国志」
...彼は風景全体に漲る言語に絶する偉大さを語り...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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