「漲」の意味
水が溢れんばかりに満ちる
「漲」の例文(場面別)
- 文学表現胸の内に漲る想いを、どう言葉にすればよいかわからない。
小説での「漲」の使い方
...しかし獄中にはひつたヨハネはもう枝や葉に漲(みなぎ)つてゐるの木の力を失つてゐた...
芥川龍之介 「西方の人」
...潮(うしお)と漲(みな)ぎりくるを感ずるのである...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...以下すべてにこの冷笑的気分が漲(みなぎ)っている...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...鐘は震へるやうな響をあたりに漲らせた...
田山録弥 「百日紅」
...久堅町(ひさかたまち)の低い地には数多(あまた)の工場の煙筒(えんとつ)が黒い煙を漲(みなぎ)らしていた...
田山花袋 「蒲団」
...ぎらぎらした日光の漲り溢れてる大気の上に...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...漲っている深い秩序にあっと驚き...
中井正一 「図書館に生きる道」
...肉づきの豊かな頬に笑いを漲(みなぎ)らしていた夫人の方でも...
夏目漱石 「明暗」
...色白で邪念(じやねん)のない笑ひを一杯に漲(みなぎ)らせ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...空気に漲って裂けた...
原民喜 「夕凪」
...何故(なぜ)彼樣(あんな)で御座(ござ)りませうと言(い)ひかけて思(おも)ひ出(だ)しの涙(なみだ)むねの中(なか)に漲(みなぎ)るやうに...
樋口一葉 「十三夜」
...灼熱した太陽の威烈のもとに謂ひ知れぬ歓喜を漲らすのである...
牧野信一 「卓上演説」
...朝の氣の漲つたぐるりは清淨で...
水野仙子 「道」
...今は誰憚るところのない倦怠と嫌悪の色が漲った...
「海流」
...昨今歳暮気分に漲って...
宮本百合子 「暮の街」
...仁者相争ウヲ嘲(ワラ)ッテカ天ハ洪々(コウコウ)ノ春水ヲ漲(ミナギ)ラシ...
吉川英治 「三国志」
...埃(ほこり)が黄いろく漲(みなぎ)っていた...
吉川英治 「親鸞」
...不快な色に漲(みなぎ)った底から...
吉川英治 「柳生月影抄」
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