...唯ちらちらする蘭引の滾(たぎ)る音につれて...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「錬金道士」
...なぜ金貨が滾れ残っているのだ...
海野十三 「疑問の金塊」
...「坩堝(るつぼ)に滾(たぎ)りだした」不図こんな言葉が何とはなしに脳裡(のうり)に浮(うか)びました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...フランス製の白粉(おしろい)が滾(こぼ)れていたことなどを検事のために話して聞かせた...
海野十三 「蠅男」
...ずっと深いところから滾滾(こんこん)と湧いて来る感じである...
外村繁 「澪標」
...折れた針の創(きず)から滾々(こんこん)と湧き出す血汐を面白そうにながめています...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の舌の先から唾液(だえき)を容赦なく我輩の顔面に吹きかけて話し立てる時などは滔々滾々(とうとうこんこん)として惜(おし)い時間を遠慮なく人に潰(つぶ)させて毫(ごう)も気の毒だと思わぬくらいの善人かつ雄弁家である...
夏目漱石 「倫敦消息」
...したゝか蝋涙(らふるゐ)が滾(こぼ)れてゐるだけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十二私は其の時から直ちに滾々(こんこん)たる眠りに陥りました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...暫(しば)し数行(すこう)の血涙(けつるい)滾々(こんこん)たるを覚え...
福田英子 「妾の半生涯」
...いやさ死期(しご)を緩(ゆる)べて呉れていようというソノ霊薬が滾々(ごぼごぼ)と流出る...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...滾々と滴り落つる香水のやうな色彩と甘味とを含むで居る筈だ...
牧野信一 「青白き公園」
...愚痴を滾さない人情家だから小園は幸せだよ...
牧野信一 「淡雪」
...一勢に打ちそろつてハラハラと最後までの涙を滾し切つてしまふのである……...
牧野信一 「蔭ひなた」
...何を斯んなところで有りがた涙を滾してゐるんです?」七郎丸が私を促すのであつた...
牧野信一 「酒盗人」
...戯れるやうに砕けてさんさんと噴き滾れてゐた...
牧野信一 「毒気」
...その傍に来て涙を滾した...
牧野信一 「貧しき日録」
...おそらくあなたの胸のそのあたりにそのような深さで滾々(こんこん)と湛えられている思いが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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