...船で川崎まで溯(のぼ)るのは思いつきだ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...放水路の艀は依然として勢よく溯つてゆく...
辰野隆 「旧友の死」
...また溯(さかのぼ)っていうとメイジ時代から固陋な思想の存在したのも...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...科学論はそれ自身の動機へ溯ることによって...
戸坂潤 「科学方法論」
...存在と意識とが夫々その歴史を溯って...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...溯って男を非難しがちである...
豊島与志雄 「理想の女」
...やがて談話(はなし)はそれからそれへと移って遂には英一蝶(はなぶさいっちょう)が八丈島(はちじょうじま)へ流された元禄の昔にまで溯(さかのぼ)ってしまったが...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...その学者を超越してもっと溯(さかのぼ)った源頭から自から読み得た処の学問であった...
中里介山 「法然行伝」
...其(そ)の手(て)が溯(さかのぼ)る白帆(しらほ)を靜(しづ)かに上流(じやうりう)へ押(お)し進(すゝ)めて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...さらに溯(さかのぼ)っては天動説が打ち壊されて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...逆に溯りて其関係を繹(たづ)ね系統を調べて...
平出修 「逆徒」
...溯つて朝日の記事一讀の後は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...海岸のいちばん北のはじまで溯(のぼ)って行った一人が...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...もっとも時代を溯(さかのぼ)ればこの区別が薄らいできますが...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...少しぐらい正面から外れた風でも帆に受けて溯れるものである...
柳田国男 「故郷七十年」
...その中の文溯閣には有名な四庫全書参万六千冊が蔵められてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ちょうどこんがらもせいたかも連れずに生不動が綾瀬へ涼みに溯るという報らせを受けた笊組は...
吉川英治 「剣難女難」
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