...かと思ふと又湯壺の中に漬つて極めて悠長に手足を伸ばしてゐた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...彼の湯壺で逢つた男には其の後逢はなかつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...今朝の湯壺もよかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...誰もゐない薄暗い湯壺にずんぶりひたつて水音に心を澄ます...
種田山頭火 「旅日記」
...一度に湯壺へ飛び込んでくる時とがある...
豊島与志雄 「或る素描」
...それらの湯壺や灯火や虫の声などで纒めらるる世界の外に逸した何かを...
豊島与志雄 「湯元の秋」
...巌の間といったのへ湧き出るそのところを湯壺にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯壺の底までが時々鳴動してくるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この湯壺も、これまで大概の年には、大水のため洗い去られて、いくたびか河原になり、この二、三年というもの、ことに洪水が続いたので、あらぬ処に家屋大の岩や流木の類を押流して来て、常に面目を変えているのだそうな...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...湯壺はいっぺんに底まで照らし出される...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...湯壺を抱えるアーチ形の大岩壁は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...粗い岩塊が現われてくる……もとの湯壺に復するには...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...青磁色の湯壺が満々とたたえる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...湯壺(ゆつぼ)へ下(くだ)る...
夏目漱石 「草枕」
...山里の湯壺(ゆつぼ)の中で...
夏目漱石 「草枕」
...煙(けむ)の出る湯壺(ゆつぼ)に漬けられ...
夏目漱石 「明暗」
...また湯壺(ゆつぼ)へ下りて行ったよ」「そんなのが江戸趣味と云うのでしょうか」「江戸趣味だか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...うるさきは男女皆湯壺の周囲に臥して...
森鴎外 「みちの記」
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