...何んとも云いがたい焦躁(しょうそう)に胸の湧き立つのが感じられるのである...
上田広 「指導物語」
...まるで大地から躍り出したやうだ空中から湧き出したやうだ...
千家元麿 「自分は見た」
...ただこういったままではらはらと涙でも流して団洲(だんしゅう)式の思い入れでもした方が聴衆は湧きたつかもしれないのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...国民はあらゆる犠牲を忍んで毎日の号外の鈴の音に湧き立っている...
太宰治 「惜別」
...何者の驕慢ぞ――この深夜一切倦怠の時薄明のわだつみの泡のやうに数夥しい侏儒のやからおのがじゝ濃藍色の影に拠り乱舞して湧き出でゝ竜眼肉の核(たね)めいたつぶら眼(まなこ)をむき出だし...
富永太郎 「深夜の道士」
...押えきれぬ激怒が湧き上ってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...総身から湧き出る汗...
永井荷風 「買出し」
...ランスロットの胸には忽ちギニヴィアの夢の話が湧き帰る...
夏目漱石 「薤露行」
...陸(おか)から見ると江の島が泡の中へ湧き上がるような恐ろしい景色でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...湧き上がる忿怒(ふんぬ)に燃えるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さな白い泉がもくもくと湧き出して来て...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...湧き立つように流れてくる...
三好十郎 「樹氷」
...その頃ともなればその人の心の中にも同じ情愛が湧きでて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...波は遠く寄せて来てこの岩の下に打り当り、湧き返り、深碧の色をして岩の胴腹を破つて突き込んでゐる...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...大地から湧き出したように...
吉川英治 「三国志」
...すべての面と線とから滾々(こんこん)としてつきない美の泉を湧き出させているように思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...因襲にとらわれない新鮮な活力は民衆のなかから湧き上って来た...
和辻哲郎 「鎖国」
...民衆の中から湧き上って来た新しい力...
和辻哲郎 「鎖国」
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