...渺々(びょうびょう)たるに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...渺々とした茅の中に幾万の黄菅(きすげ)が咲いていて...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...いたずらに縹渺(ひょうびょう)たる美辞(?)を連ねるだけであるからせっかくの現実映画の現実性がことごとく抜けてしまって...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...浩渺(こうびょう)たる海の流るることを認めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...永(なが)い日(ひ)は僅(わづか)な日數(ひかず)の内(うち)に目(め)に渺々(べうべう)たる畑(はたけ)をからりとさせて...
長塚節 「土」
...もう少し縹渺(ひょうびょう)とした夢か...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...漂渺たる神韻漸くにして高まつて...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...渺茫たる広野原の遠見...
林芙美子 「愛する人達」
...」想ひ描けない空想に、己れの身を煙りに化へてまでも、何らかの形を拵へようとする彼の想ひは、徒らに渺として、瀲と連り、古き言葉に摸して云ふならば、恰も寂滅無為の地に迷ひ込む思ひに他ならなかつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...初婚に新婦が痛哉と呼ぶは、萬里同風で、笑林廣記一に一秀士新娶、夜分就寢、問二於新婦一曰、吾欲二雲雨一、不レ知娘子尊意允否、新人曰、官人從二心所一レ欲、士曰、既蒙二府允一、請二娘子一展レ股開レ肱、學生無禮、又無禮矣、及レ擧レ及、新婦曰、痛哉痛哉、秀士曰、徐々而進レ之、渾身泰矣と、同書三に有二寡婦一嫁レ人而索二重聘一、媒曰、再※與二初婚一不同、誰肯レ出二此高價一、婦曰、我還是處子、未二曾破一レ身、媒曰、眼見三嫁過レ人做二孤孀一、那箇肯レ信、婦曰、我寔不二相瞞一、先夫陽具渺少、故外面半截、雖二則重婚一、裡邊其寔箇處子...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...渺茫(びょうぼう)三百余里が間...
吉川英治 「三国志」
...渺々(びょうびょう)の野に...
吉川英治 「三国志」
...あまりに渺(びょう)として思い出すに骨が折れるらしい...
吉川英治 「三国志」
...どうしたらいいだろう」三方(みかた)ヶ原(はら)は渺(びょう)として...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大陸の霞(かすみ)は渺(びょう)として果てなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...縹渺(ひょうびょう)として...
吉川英治 「随筆 新平家」
...渺(びょう)として広い河原に...
吉川英治 「平の将門」
...縹渺(ひょうびょう)たる雰囲気を漂わしてたたずむ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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