...充分の思慮もせずにこんな生活の渦巻(うずまき)の中に我れから飛び込んだのを...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...白い水蒸気が渦巻くやうに立つた...
石川啄木 「道」
...フェルナン・グレエグわれは生きたりわれは命(いのち)の渦卷の中(なか)にあり……弱し...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...子供は出來なかつたんでございませうか?』『ひとりもなかつたさうでございます』『まアねえ』窕子はまたその遠い昔の巴渦の中にその身を見出すといふやうにして...
田山花袋 「道綱の母」
...古来の大家によって夢想されて来た熱力学第二法則のアンチテーゼのようなものも渦(うず)の観察から予想されなくはないのである...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...野獣のような彼女の体に抑えることが出来ない狂暴の血が焦(や)けただれたように渦をまいていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...俗世の渦巻きに巻き込まれて沈んでしまうかも知れなかった...
豊島与志雄 「山吹の花」
...渦巻(うずまき)にまき込まれないからとて...
中島敦 「悟浄出世」
...無数の黒い頭が渦(うず)のように見えた...
夏目漱石 「明暗」
...またあの強力な渦の吸引力を受け始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...乱れ飛んだ黄金色の日光の渦巻の一端に...
牧野信一 「香水の虹」
...「竜神川などといえば誰しも奔流渦巻く大河を想像するでしょう」没頭弥九郎が堤防の上に立って云った...
山本周五郎 「半之助祝言」
...くるくるくると闇黒の中に渦巻き込む塵の幾群れが見える...
夢野久作 「塵」
...」〔無題〕わたしの上を掠めて通らぬ雲ならば、勝手に曇れ、勝手に渦巻け、わたしの足もとの遠い雲...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...渦巻く味方の物々しい声援に送られて...
吉川英治 「三国志」
...凄(すさ)まじい濁流の渦が...
吉川英治 「茶漬三略」
...秘密の渦路(うずみち)へ若布舟(わかめぶね)をのりだして逃げてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...渦を巻いて見える雑木の若葉...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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