...赤いんだと渋いが...
大杉栄 「日本脱出記」
...素朴な中に渋い調和があり...
高村光太郎 「智恵子抄」
...渋い緑と、渋い茶と、二つの間色が映り合って、黄色人種の肌がいかにもその所を得、今更のように人目を惹く...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...鳥羽は浅黒い顔に心持薄い唇をいつも引きしめて大抵の場合渋い苦り切つた表情をしてゐたが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...由分なき渋いこのみなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...今度はいよいよ市川宗家の勧進帳だ……これから渋いところを見せるのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...」「またそんな渋いことかあ...
中原中也 「その頃の生活」
...こうも逢わないものか」東作は渋い茶一杯淹(い)れるでもない冷たい態度で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それは困りました」越後屋兼松は渋い顔をしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なかなか渋い声で...
火野葦平 「糞尿譚」
...けさ渋い目をしておきて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...渋いやさしい眠りに誘うような香気がその高貴な花冠から放散されます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これが渋い味(あじわ)いを示すので...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...八田忠晴が入塾したときの問答を思いだして渋い顔をし...
山本周五郎 「季節のない街」
...間違いはないと思います」徹之助はもっと渋い顔をした...
山本周五郎 「風流太平記」
...江戸へでも訴えて出ようかと思ったりしただ」「どうしてそうしなかったのだ」「訴える先を考えただよ」老人は渋い笑い顔をみせた...
山本周五郎 「風流太平記」
...三福は声よりも節で渋い芸風...
山本笑月 「明治世相百話」
...渋い眼をしばだたく...
吉川英治 「松のや露八」
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