「渉る」の意味
関係する、かかわる
小説での「渉る」の使い方
...近代的天才には精神的事業の諸方面に渉る者次第に多きを加へて來たとは云ふものゝ云々」(八五)...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...幾十時間に渉る汽車中...
市島春城 「読書八境」
...言葉が残酷に渉るか知れませんが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...約一ヶ年に渉る動物試験の結果...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...時にじめ/\した湿地(ヤチ)を渉る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...前日の十三日には十二時間にも渉る交渉をやったのだが...
戸坂潤 「社会時評」
...文史といへば大體に於て著述の全體に渉るのである...
内藤湖南 「章學誠の史學」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...冷たい水流を徒(か)ち渉る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...觀察上にも渉る者から...
西周 「尚白箚記」
...流れを渉る度に路は屈曲している...
柳田国男 「雪国の春」
...若し「世を渉る」てふ詞を以て物質的の世に渉ることなりせば吾人の文章は事業なりと言ひしは誤謬なるべし...
山路愛山 「明治文学史」
...突然咯血して病床に横はつたまでの足掛け三ヶ年間に渉る自分のまづしい收穫で且つ蘇生した人間の靈魂のさけびである...
山村暮鳥 「風は草木にささやいた」
...さらばと、川を渉るべく、河原へ駒を向け直した...
吉川英治 「上杉謙信」
...嘆く風の音を捻っては広い音高に渉る音楽的な笛音へと変じ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...それは迫りくる白霧の背後から突然鳴り出した音が伝えてきたもの――広い音調に渉る潜伏性の音楽的な笛音だ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...空に向かって思わせぶりに開いた洞窟口やそこを吹く風が起こす幅広い音調に渉る邪悪なる音楽的笛音の脇を再び飛行せねばならぬというだけでパニックに陥るところだった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一朝浮世のはかなさを悟っては直ちに現世の覊絆を絶ち物質界を超越して山を行き河を渉る...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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