...危ないことをするものではありませんよ」と諄々(じゅんじゅん)と諭(さと)さるる深切(しんせつ)...
饗庭篁村 「良夜」
...いろいろ深切を尽してくれた...
芥川龍之介 「長江游記」
...深切な婆々(ばば)は...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...どうかしてるぜ、憑(つき)ものがしたようだ、怪我(けが)をしはしないか、と深切なのは、うしろを通して立ったまま見送ったそうである...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...されば丹濃や太都夫の深切に對しても十分に同情は寄せて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...浦島は龜の深切を信じた...
太宰治 「お伽草紙」
...宮崎の人々は不深切といふよりも無愛想らしい...
種田山頭火 「行乞記」
...緑平老の肝入、井師の深切、俳友諸君の厚情によつて、山頭火第一句集が出来上るらしい、それによつて山頭火も立願寺あたりに草庵を結ぶことが出来るだらう、そして行乞によつて米代を、三八九によつて酒代を与へられるだらう、山頭火よ、お前は句に生きるより外ない男だ、句を離れてお前は存在しないのだ!昨夜はわざと飲み過した、焼酎一杯が特にこたへた、そしてぐつすり寝ることが出来た、私のやうな旅人に睡眠不足は命取りだ、アルコールはカルモチンよりも利く...
種田山頭火 「行乞記」
...先輩らしく深切であつた...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...この人は非常に深切な人であったから...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「貉」
...殊(こと)の外(ほか)深切(しんせつ)に御指南なし下され候処...
永井荷風 「榎物語」
...深切にこれを告げ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...緒方先生の深切夫(そ)れから私はその時に今にも忘れぬ事のあると云うのは、緒方先生の深切...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...まあその頃があの方も私を一番何くれとなく深切になすって下すっていた頃だったようだ...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...何を買はうか? え何が好いの?」お母さんにそんな風に深切な言葉を掛けられると...
牧野信一 「美智子と歯痛」
...至極あたり前の深切...
松永延造 「職工と微笑」
...」と深切に言ってくれた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...深切に私達を待遇してくれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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