...自分はなお深い呼吸をいくたびか続けてから...
伊藤左千夫 「落穂」
...随分深い地の底まで降りて行く...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...天というものは実に恩恵の深いもので...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...ビール工場にはニュー・リヴァー会社からの水道の他に深い井戸が存在している...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...浅い水は深い水より一層すみやかにあたためられ(結局あまり暖かくならないにしても)...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...国家即個人と言ふやうな深いところが理解され得べき筈がない...
田山録弥 「脱却の工夫」
...窕子も眼を下に落としたまゝで深い深い物思ひに沈んでゐた...
田山花袋 「道綱の母」
...「とにかくこれは吾々の連中ではない」とシモン博士は深い...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...峰は大きく二つに分れてその二つがまた處々深い溪によつて幾つかの峰に分れてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...実に情の深い女性なのです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...電光の生成機構に関する興味深い説を提出されたことがある...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...その上あの邊は渫(さら)つたばかりで自棄(やけ)に深いから危ふく溺(おぼ)れかけたところを――」「お話中だがネ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上には切れ込みの深いくすんだ色の水差し...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...今日から振り返つて見ると洵に明治聖代の作であるといふ感が深い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...お前達は互いに人と人との間の深い縁を感じあえよ...
松永延造 「職工と微笑」
...一歩その男のほうへ近寄ると、彼は口を利こうとし、わけを話そうとして、深い息を吐いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...相當の深いところにある場合は一人ですくひ切れない場合だつてあるのだ...
室生犀星 「帆の世界」
...孝心の深い人だけに...
吉川英治 「折々の記」
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