...淡いかなしい黄の花びらを五つ...
立原道造 「夏秋表」
...障子は墨色の最も淡い部分であり...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...淡い夜霧が草の葉末におりて四方は薄絹に包まれたようである...
寺田寅彦 「花物語」
...晴れてはいるが淡い日の光だった...
豊島与志雄 「童貞」
...半欠けの月の淡い光りが...
豊島与志雄 「土地に還る」
...門燈の淡い光が流れてる街路には人影もなく...
豊島与志雄 「復讐」
...僕たちの関係は淡いものだった...
豊島与志雄 「慾」
...雲の如き上野谷中の森の上には淡い黄昏(たそがれ)の微光をば夢のように残していた...
永井荷風 「日和下駄」
...透きとほらんばかりの淡い色をした・鮎に似た細長い魚や...
中島敦 「環礁」
...己(おの)れがそれだけ年を取ったという淡い哀愁(あいしゅう)を含んでいた...
夏目漱石 「行人」
...カッチヤ松の淡い色彩...
林芙美子 「浮雲」
......
原民喜 「かげろふ断章」
...主人公の気持が地味過ぎて「妹の問題」が余り淡いやうに思へてならなかつた...
牧野信一 「海浜日誌」
...味噌汁の濃いのはお湯を注(さ)して淡くする事が出来ますけれど淡いのは始末になりません...
村井弦斎 「食道楽」
...しかし淡いだけ廣く沁みわたるやうなものを感じてゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...淡いかすかな望みから出たもので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...美しい淡い紅と青が...
山川方夫 「その一年」
...淡い金色を放つてゐるのが...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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