...其或者は眼と血とに欺かれたる抱擁の熱の次第に醒めて行く淋しさに始めて其前半身に對する切なる憧憬を感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...淋しい姿かも知れないが...
石川三四郎 「蒼馬を見たり」
...私は毎夜あの淋しい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...淋しい微笑を浮べて答えます...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...あの淋しい鳥の姿と魂とを歌ふには...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...こんな淋(さび)しいところに引っ込んでいるのか? 引っ込んでいるのはともかくとしても...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...彼の眼の前には暗い淋(さび)しい世界があった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...諸士官砲員淋漓(りんり)たる汗をぬぐいぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...実際不思議な淋しさだった...
豊島与志雄 「月明」
...額に一脈の淋しさを浮べ...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...お淋しかろうと思いやったばかりじゃない...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔は恐ろしく淋しいところ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...且(か)つ余りに淋しいものであったからである...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...五月の斜陽の下に淋しくも楽しいものであった...
柳宗悦 「全羅紀行」
...「人生はいつも淋しくしめやかに見える...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...悲惨な事や淋(さび)しみに冷やかな人間ではない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...笑って夕方の淋(さび)しさを忘れたであろうが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...――然し、その男は、思ったより落著いた口調で、『や、どうも遅くまで引止めてしまって、却(かえ)って済みませんでしたね、もうお休みですか――』と、ゆっくりいって、淋しく笑った...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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