...こころの眼もて見よひさしく水涸れて荒れたる井戸風にさらされたるはだかの木の枝こころの眼もて見よ象牙のごとくあをき顔すさみても気だかきすがたひとりの人のぼり来たる海の潮風はだかに吹き荒したるところに二人の楽人が布をひろげる時すこし後方に退く...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...竹木草苔の枯涸に因れる堤防の決潰...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...わかれて春の夜の長い橋で木の実すつかり小鳥に食べられて木の芽・こんやはこゝで涸れてゐる水三月廿三日おくれて九時ちかくなつて宇品着...
種田山頭火 「其中日記」
...水がすつかり涸れて...
種田山頭火 「其中日記」
...重信川はすつかり涸れてゐた...
種田山頭火 「松山日記」
...飢餓は囘転している円筒の中の焼栗の間でその干涸(ひから)びた骨をがらがら鳴らしていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼等の涙は涸れないだろう...
豊島与志雄 「旅人の言」
...私の創造力の涸渇は蔽うべくもなかった...
豊島与志雄 「憑きもの」
...ちょうど乾涸(ひから)びた糒(ほしい)のようなもので一粒(ひとつぶ)一粒に孤立しているのだから根ッから面白くないでしょう...
夏目漱石 「道楽と職業」
...脳味噌は涸(か)れる...
夏目漱石 「野分」
......
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...生命力の最後の一滴を涸(か)らしてしまったんではあるまいか...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...古屋軍医補などの将校は涸沢のバラックへ移り...
久生十蘭 「ノア」
...涸れたレプラの血行路のように交叉する国道白い上っ張りと黒服とが朝から晩までこの中え出入りする彼等はもっとも丁寧に挨拶し...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
...なぜまた流(ながれ)がこう早う涸れて己達は渇に悩んでいなくてならんのか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...鼠すらも食い尽しておりまする」「兵糧米の涸渇(こかつ)はすでに幾月も前からだが...
吉川英治 「黒田如水」
...その水の量も二十年前のわたくしの記憶に比ぶれば涸れてゐたやうな気がした...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...大伯父はこの涸れ川に馬を向けました...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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