...手ずれた浮き彫の輪廓を影のやうにぼんやり浮べてゐた...
芥川龍之介 「南京の基督」
...朧(おぼろ)げに庭も浮き上つて来た...
芥川龍之介 「庭」
...それはすこしばかり浮き浮きしたような声でした...
梅崎春生 「Sの背中」
...巨船はだんだんと浮きあがって...
海野十三 「海底大陸」
...三 柱が一本浮き上つた宮殿...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...とにかく一生懸命で絵を描いている途中でどうしてこんな考えが浮き上がって来たものか...
寺田寅彦 「断片(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...ちょうど生きた人間のように浮き出しています...
豊島与志雄 「影法師」
...水圧のために浮き上らなくなり...
豊島与志雄 「山上湖」
...巌(いわお)のごとく水の上に浮き出している...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一八一七年から雑然と浮き出してくるところのものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は浮き出しにされた人像柱のようなありさまをしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もくもくと木深い山の傾斜を浮き出させるが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ただ機嫌(きげん)の好(い)い浮き浮きした調子ばかり見えた...
夏目漱石 「行人」
...ぞくぞくするような気分で浮き立ちながら歩いていた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...火葬場に向つて押し寄せて来る有様が浮き上つて来る...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...仄暗い室内に浮き上つてゐる数々の寝台...
北條民雄 「続癩院記録」
...地平のはてに浮きあがった青い一線は日本の海――日本海であった...
本庄陸男 「石狩川」
...浮き雲の高く天空に動かぬ裾で...
横光利一 「欧洲紀行」
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