...而して、法皇をして義仲追討の挙に出でしめたるは、軽佻、浮薄、無謀の愚人、嘗て義仲の為に愚弄せられたるを含める斗の豎児、平判官知康なりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...一人の女神が天国から投げ出されたのが海中に浮遊している亀の上に落ちてきた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...加藤の玄関が目に浮んだ...
石川啄木 「鳥影」
...丁度うまく補正ができた」といってその面上にかすかに悦びの色を浮べた...
海野十三 「深夜の市長」
...空気の中に浮いているような素晴らしい上天気でした...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...いつ迄も浮かんでいた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まざまざと浮き出して来た...
徳田秋声 「爛」
...この空間に浮いているようなこころもちを現わしているようである...
中井正一 「美学入門」
...幸にして浮世絵に関する旧稾あるを思出し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...浮子(うき)よりももつと軽々(かろがろ)私は浪間に躍つてゐた犠牲者達を永遠にまろばすといふ浪の間に幾夜ともなく船尾(とも)の灯(ひ)に目の疲れるのも気に懸けず...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...當人が浮ばれません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...水桶に水を一ぱい張って浮かせてみよ...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...くすんだ千歳茶(ちとせちゃ)の斜山形が経(たて)つれの疵みたいに浮きあがっているの...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...ひょっとしたらそれで船が浮くかもしれないなどと無責任な放言をした...
久生十蘭 「ノア」
...浮沈の瀬戸際を乗りきることのできた浜尾は...
火野葦平 「花と龍」
...浮游魚群は姿をかくしてしまったと言われる(岩手県綾里小学校報)...
武者金吉 「地震なまず」
...彼女は浮き浮きしていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...われわれの浮沈(ふちん)は今ここだ」すでに郷国を立つ時...
吉川英治 「日本名婦伝」
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