...海の面(おもて)へ浮びあがってくるのが見えました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...何だつてもう浮いてゐたんですもの...
伊藤左千夫 「奈々子」
...かの女の浮氣からの面白半分な捏造だとばかり思つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そのとき機体がスーッと浮きあがったかと思うと...
海野十三 「月世界探険記」
...その時ふと浮んだ言葉を云わせる...
江戸川乱歩 「心理試験」
...いろいろな場合のあなたの顔が一つ一つ浮んできます...
大杉栄 「男女関係について」
...頭脳(あたま)に浮んだ...
岡崎雪聲 「死神」
...咄嗟(とっさ)に適当な口実が浮かばなかったせいでもあるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その時不意打を喰つたやうな表情が浮かんだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それを着る時の彼女の姿が浮かんで来たりした...
徳田秋声 「仮装人物」
...色あざやかに影絵のようなものが浮動した...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...竜之助の眼に浮んで来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...――あの女は浮氣で剛情で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名残りを惜しみつつ去る)文太郎 (浮び出て...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...人間は生れた時から何かの影響に浮身をやつしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そこの亡霊を怖がる奇妙な小さい浮浪者と一枚の馬丁のマントに包まって眠る姿...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...そらいちめんに青白いうろこ雲が浮かび月はその一切れに入って鈍い虹を掲げる...
宮澤賢治 「うろこ雲」
...そして郷里へひとり歸るにはどうすればよいかその方法を絶えず頭に浮かべるやうになつたが...
横光利一 「悲しみの代價」
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