...泥坊(どろぼう)を掴(つか)まえ損じまして...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...この画房は椿岳の亡(な)い後は寒月が禅を談じ俳諧に遊び泥画(どろえ)を描き人形を捻(ひね)る工房となっていた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...この泥棒野郎が車を盗みよって...
海野十三 「蠅男」
...あとで泥を吐いたところによると...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...「お前はその泥溝をお前のがらくた物でうめられるかも知れん...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...泥だか何だかさっぱりわからぬ...
太宰治 「黄村先生言行録」
...泥深い中に体(からだ)が半分(はんぶん)突っささったまま...
田山花袋 「田舎教師」
...泥棒! 泥棒! と鳴りを立てるところです...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めは工場の殺風景に驚いたのであつたが泥を溶いたやうに濁つた濁川といふ小さな溪流の岸に沿うて行くと高い支柱を建てゝ大きな箱戸樋が連つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...何だか泥棒か間男(まおとこ)のようで聞き苦しい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...泥棒はあわてゝ私の胸倉を突放し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...取る方が泥棒でなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸の名ある泥棒達には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いきなり泥水のなかへ寝転んで動かうともしないゆき子の馴々しさが...
林芙美子 「浮雲」
...泥溝に落ちて、腹が減っていたとみえ、蓋をかき破って、イカのサシミ、焼き鯛、カマボコなどは、もう、あらかた、かたづけていた...
火野葦平 「花と龍」
...泥塗(どろま)みれになって終(しま)わねばならぬ時機が来たのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...足も着物の裾も泥と露になってやっとそこまで尾(つ)いて行った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...田植えのころの活気立った農村の気持ちのみならず、稲の苗、田の水や泥、などの感触をまでまざまざと思い起こさせる...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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