...沽しながら彼女の眼つきや唇の微笑を思い浮べて...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...沽未士(クミス)なぞと云ふ...
芥川龍之介 「点心」
...彼等を見ていたのを見つけられては自分の沽券(こけん)にかかわるような気がしたからである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...自信も何も無いくせに東北地方第一という沽券(こけん)にこだわり...
太宰治 「惜別」
...がんりきの沽券(こけん)が下るからと...
中里介山 「大菩薩峠」
...がんりきの沽券(こけん)にかかわります...
中里介山 「大菩薩峠」
...おいそれと甕(かめ)から這(は)い上る様では猫の沽券(こけん)にも関わる事だから是丈(これだけ)は御免蒙(ごめんこうむ)ることに致した...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』下篇自序」
...気が付くと沽券(こけん)に拘(かか)わると思ったものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸の色男の沽券(こけん)に拘わりますよ」「そんな間抜けなものになり度かァ無いよ」「間抜けでもドチでも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やむを得ず内幾冊かを沽却(こきゃく)しようとした...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...今度彼に会つたら諄々と説明しなければ己れの沽券に係はると唇を噛んだ...
牧野信一 「老猾抄」
...蔵書をさへ沽(う)らなくてはならぬ程であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...畑成文(はたせいぶん)に託してこの巻(まき)を沽(う)ろうとした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一部の田畠を沽却(こきゃく)する場合にも...
柳田國男 「垣内の話」
...道誉の沽券(こけん)をきずつけられた...
吉川英治 「私本太平記」
...いうことは自分の沽券(こけん)のいいようなことをいっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...天城四郎たる者の沽券(こけん)はない...
吉川英治 「親鸞」
...だらしがねえや」「吉岡方か」「あたりめえよ」「ひどく沽券(こけん)をおとしたものだなあ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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