...「定遠(ていえん)」の沈没する所もあった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...この衛星は木星の陰影中に没すると暗くなるのであるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...中支は蕪湖のほとりで舐めた雨季の膝を没する泥路の行軍の苦労を思い出した...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...日の没するまで語りつづけたのである...
太宰治 「地球図」
...奥畑は始終宗右衛門(そえもん)町辺に出没するばかりでなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...方船はほとんど浪に没することさえあった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...前岸に出没するの人影は後岸に立つ人の眼中には容易にこれを瞥見(べっけん)しうるがごとしといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...我が沿海に出没するも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...再び個人主義の内に覆没する他はあるまい...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...此の一成功を没するに忍びざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...水中に投ぜられた小石のようにその中に没する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三十年を経て今日銀座のカッフェーに出没する無頼漢を見るに洋服にあらざればセルの袴を穿ち...
永井荷風 「申訳」
...見たいものは見たいので源因のいかんに因(よ)って変化出没する訳には行かぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...今日では世界のいたるところに横行出没するようになり...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...漁利を追う和人が出没するようになったからである...
本庄陸男 「石狩川」
...昼のなかに没するあけぼのの色のように...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...背を没する高さの枯葦の中を行ってみたら...
山本周五郎 「青べか日記」
...日の没するまで、ここの陣中は何やら騒然としていた...
吉川英治 「上杉謙信」
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